シーム溶接の特徴は、?
   1 気密溶接が簡単にできる。
      水密タンク・真空気密・不活性ガス封止
   2 継ぎ手部分が線状のため 応力集中による破断がない。
   3 フランジ部を溶接するため 前加工精度を必要としない。
   4 溶接作業に熟練度を必要としない。
   5 一度設定した条件は、安定した再現性を持つ。
   6 非常に薄い板厚まで簡単に溶接可能。
   7 溶接温度が溶融溶接と比べ溶融温度以下であり、封入内容物に対する熱影響
    が比較的少ない。


 シーム溶接とは、どのような溶接方法 ?
  1 抵抗溶接です
  基本的には、溶接材料を上下の電極間に挟み込み溶接
  電流を流す抵抗溶接です。
  挟まれた加圧部の溶接物は、溶接電流により接触部が
  発熱し接合にいたります。
  接触加圧力が強くなるほどに発熱せず通過電流となり
  溶接性が悪くなります。
  密着力が弱いと接触部がスパークいたします。
  溶接条件としては、この中間の最適値を選択する
  こととなります。
  この基本パターンと異なり コイル材料端末の接続を
 「突き合わせシーム溶接」することも範囲が限定され
  ますが可能です。
<ステンレス100ミクロン断面>

  2 溶接電極を 円板にして連続した溶接をします。
  シーム溶接の最大の特徴である円板電極を回転させ移動しながら溶接を線状に連続
  形成してゆきます。
  結果として特徴的性格を持ち 強度上良好なる溶接となります。
  すなわち 封止性を生み、応力集中のない溶接継ぎ手となります。
  なお溶接電極は、上下が円板の場合と上部または下部の片側が円板となる 2形式が
  あります。

  3 溶接に必要な条件は
  主な溶接条件は、「溶接部の加圧力」「溶接電流」「溶接速度」「電極形状」で、
  これら条件を溶接物に適合させて組合せ設定いたします。


シーム溶接を活用する条件
   1 溶接箇所としてフランジ部のごとく重ね代を必要とします。
    製品設計の際は、溶接代を考慮の上形状を決定ください。
   (コイル材端末接続のような場合は、フランジ部はなく単純に重ねるだけ。)
   2 アーク溶接の困難な板厚 0.6mm 以下の材料を使用する製品には、この溶接
    を前提として製品設計されることをお勧めいたします。


異種金属のシーム溶接について
  
異種金属は、組合せ・成分などにより溶接性良否が変わります。
  この溶接は、溶融溶接と異なり分子の拡散による接合です。たとえば下記に記載
  の丹銅+銅ニッケルでは、銅ニッケルが丹銅側に大きく拡散し 逆に丹銅の銅ニッ
  ケル側への拡散は、浅く少ない。またチタンとステンレスについても制約は、あ
  るものの溶接テストOKでした。
  これらより 基本的に溶接可能でありますが 一部確認作業を必要とします。
  テスト例   丹銅+銅ニッケル タンタル+42アロイ ステンレス+銅
         チタン+ステンレス チタン+白金 アルミ箔+ニッケル+アルミ箔
         アルミ+42アロイ・SUS・SUSメッシュ材
         42アロイ0.5t+鉄2t(ニッケルメッキ) 銅+ニッケル 鉄+真鍮
  銅箔+SUS箔Ni箔20ミクロン
     *溶接に依る変形は、組み合わせ材料の特性に依り変わります。



【新しいニュース】
抵抗熱は、溶接に限らず新しい分野に使われ始めました。
シーム溶接機の機器を使用した溶接以外の用途
  
最近の傾向として シーム溶接機器を溶接以外の発熱体機器用途に お問い合わ
  せいただいております。
  シーム溶接機器を使用して電極板または介在金属を発熱体として利用する用途。
  たとえば スチールバンドを介在金属として通電発熱させ、このスチールバンド
  を発熱膨脹状態としてバンドの取付け取外しに利用する。
  実 例
  ・ブラウン管のリサイクルなどに伴う解体に際し 取付け金具(イヤー)の取り
   外し加熱機器として導入されました。(実用化済み・メーカー紹介します。)
  ・小さな金型の加熱
  また 電極板を発熱体として発熱温度を保持させビニール等の接着機として使用
  できる。
  まだこの用途は、技術的に確立していない分野です。
  ユーザーとともに検討 仕様設定されてゆくものとなります。


Q & A
  Q1. 突き合わせ溶接が出来ないですか?
     Ans. シーム溶接は、抵抗溶接にて2枚重ねが原則ですが、限定項目として
          「用途としてコイル材の継手溶接」
          「材質として鉄・ステンレス鋼など」
          「溶接強度が母材の60〜80%」 が限定されて可能です。
  Q2. アルミコイル材とステンレスコイル材は、溶接出来ませんか?
     Ans. アルミ材とステンレス材・42ニッケルなども溶接可能です。
        (ただし気密溶接は、出来ません。)
  Q3. 銅材のシーム溶接は、出来ますか?
     Ans. 溶接条件の電極材質変更するなど 特定条件にて溶接可能です。
        (但し 電極材料費が高価です。)
           銅箔35ミクロン/100ミクロン 
  Q4. 溶接の安定性は、どうですか。
     Ans. 溶接条件の設定幅が広いため、溶接ミスの危険性がありません。
        また、溶接物の表面に油膜が残っていても溶接OKです。
  Q5. 板厚差のある溶接物は、?
     Ans. 抵抗熱の発生が異なるため注意を要しますが可能です。
        抵抗熱の違いは、異種金属の場合にも見られます。
           1mm×0.1mmの溶接例 
  Q6. 何枚まで重ねて溶接できますか?
     Ans. 平板のテストで SUS 0.1tにて6〜7枚 SUS 0.4tにて5枚程度
         材質・製品形状に影響されます。
  Q7. 金網は、溶接できますか。?
     Ans. 注意点を含みますが可能です。
           
  Q8 マッシュシーム溶接について
     Ans. SUS材にて板厚0.2mmでマッシュシーム溶接の試作確認済みです。
           
  Q9 シーム溶接機をスポット溶接機のごとく利用できるか。
    Ans. 通電時間調整を利用していろいろな用途に使用できます。
           SUSパイプに補強バンドをスポット溶接
       *密着させながらスポット止めできます。

 Q10 シーム溶接ヘッドの通電不良経験は、ありませんか。
   Ans. 通電グリースを使用していますか。
      通電不良原因は、シーム溶接ヘッドの不良です。
      他に ブラシ部分の潤滑剤は、通電性を考慮する必要があります。
      通常の潤滑剤は、絶縁性ですから。
    *独自に混合した通電グリースを用意しております。(1Kg缶)

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